メキシコ:テキーラ工場における貫流ボイラーの導入と燃料転換[サントリースピリッツ株式会社]

2019年07月24日

メキシコにあるTequila Sauza社のテキーラ工場では、日本の知見・技術をもとに省エネに取り組んでいます。2016年に蒸溜工程における熱回収率を向上させる取組を実施し、2017年には最新式の貫流ボイラーを導入しました。

 

テキーラをはじめとする蒸留酒の製造プラントでは、多くの熱エネルギーを必要とし、その蒸気を供給するためにボイラーが不可欠です。これまで重油を使用していた旧式の「炉筒管式ボイラー」から、天然ガス使用の「貫流ボイラー」へ切り替えることで、約30%のCO2排出量削減を実現します。

 

このプロジェクトは、現地の新聞にも取り上げられ、一面トップでメキシコ中に伝えられました。プロジェクトの成功を契機に、共同事業者(*1)であるTequila Sauza社のみならず、親会社であるビーム サントリー社とも信頼関係を築いています。

 

(*1)共同事業者
JCM設備補助事業を実施する際には、日本の民間企業等と現地企業等から構成される「国際コンソーシアム」を形成します。
詳細はこちらをご覧ください。(GECウェブページ・PDF)

  • 積み上げられたテキーラ樽
  • 貫流ボイラー
  • テキーラの原料になるブルーアガベ畑の景観